スーパートコジラミとの格闘
夏の北海道、季節従業員の寮に2か月半ほど滞在していました。
前年にスーパートコジラミが大発生という部屋でした。もちろん、この事は後から聞いた話です。
トコジラミ、南京虫とも呼ばれています。日本では一時期絶滅したそうですが、最近の流行は外国から入ってきたトコジラミによるものらしいです。
そして、スーパートコジラミと呼ばれる、一般の殺虫剤に耐性のあるトコジラミが大発生の原因のようです。
部屋がトコジラミに汚染されている事に気づいてから、まずダニ用殺虫剤やダニ除けシートを用意して、ベッドの上とかに直接散布したりしたのですが、一向に駆除できません。スーパートコジラミのことを知らなかったせいで、効かない殺虫剤を使っていたためです。
目についたトコジラミは、ベッドの上、床、壁、どこを這っていてもコロコロで簡単にくっつけて駆除できるので、日中はもちろん、夜中も目が覚めた時には明かりをつけて、コロコロで退治していました。血を吸ったあとのトコジラミをフローリングの床の上でコロコロでくっつけると、その圧力で床に血の跡が残りました。自分の血だと思うとなんかゾッとします。
部屋の中は徹底的にコロコロで虫退治していたのに、いくらでも虫が湧いてきます。 観察していると、どうもベッド台やベッドのマットレスの中に巣があるようでした。
荷役用パレットの荷物をぐるぐる巻きにする荷造り用ラップをDCMホームセンターで購入し、マットレスとベッド台をラップで隙間なく巻きました。さらに、ダニアースをラップにその針をさして、缶の半分くらいを数か所から注入し、様子を見ることに。
トコジラミは激減しました。夜中に起きても、1匹見かけるかどうか。それでも刺されてはいましたが、ラップの効果は抜群でした。ここまでで2か月は経っています。手足や腰回りはやぶ蚊に刺されたようなふくらみと赤い発疹だらけです。
マットレスの側面やベッド台を見ると、ラップの向こう側にうごめくトコジラミが見えてます。あれだけの殺虫剤でも生き残っていたのには驚きました。
その頃、他の部屋でもトコジラミによる被害が発生、拡大したことにより、前年の大発生の事実を知る事になりました。かゆみが取れないと訴えていたのに、なぜ何も知らせてくれなかったのか、管理側には不誠実さを感じました。
私は8月末で退寮したので、その後は知りませんが、1階の全員が2階に引越した後に、業者に駆除をしてもらう予定という事でした。私は8月末で出ていくので、2階への引越しはありませんでしたが、ラップのおかげで、ほとんど部屋では刺されなくなったし、効かないとはいってもダニ除けで多少は廊下などからの侵入を防げたのかもです。
スーパートコジラミに効く殺虫剤
一般の殺虫剤の成分は、ピレスロイド剤で、蚊取り線香などの有効成分だそうです。ゴキブリやダニ、蚊などの虫用に売られている殺虫剤のほとんどがこのタイプなので、これに耐性のあるスーパートコジラミには効かなかったわけです。
スーパートコジラミに効く殺虫剤は以下のものが入手可能だとネットで知りました。敵をもっと早くに知っていれば、虫被害はもっと軽微ですんだかもと思うと残念です。
アマゾンへのリンクとして貼っておきます。
【第2類医薬品】医薬品ゴキジェットプロ秒殺+まちぶせ 450mL
熱に弱いトコジラミ
トコジラミは熱に弱いそうで、かけ布団やシーツ、枕を乾燥機に入れて熱で処理すると効果があったようです。
スチーマやアイロンを使った駆除方法もネットにはありました。
私も帰省にあたり、衣類は全てコインランドリーの乾燥機で高温乾燥し、また、まだ9月だったので、車の中に品物を広げ、炎天下に放置したりと、やれることはやってみました。帰省後、今までのところトコジラミは出ていません。
パンデミック 個人的にはそんな感じでした。去年の名残りが出ませんように!
公開:2019年6月22日 21:19