バッテリー上がりでお世話になるケーブルです。
上はアマゾンから引用しましたが、こんなケーブルの事です。説明には
- 4m 600A 長く 極太14mm仕様 高品質 ブースターケーブル
- 30mm²の芯線で、極太大容量600AMPまで対応できます
600Aあれば、大抵の車の始動には大丈夫だと思います。
おそらく低圧丸形キャプタイヤケーブルを利用していると思われます。というか、使っているとして以下を考えます。
日立の資料によると、このタイプのケーブルで、断面積が30mm2。定常での電流容量は180A(単芯)とあります。600Aより随分少ないです。
もっとも、エンジンの始動であれば、数秒の通電で十分なので、許容電流はもっと大きくても問題ないと考えます。では、どの程度まで大丈夫なのでしょう。
同じ資料に、短絡時の許容電流の計算式が載っていました。
これは、ショートした時、遮断機(ヒューズですね)が働くまでの時間、ケーブルが焼損しないで再利用可能な電流だと思います。時間の反比例になっているので、短い時間ほど多くの電流が流せます。
この計算式から、断面積が30mm2のケーブルに5秒間通電する場合の許容電流を求めると、およそ1860Aになります。また、同じケーブルに600A流す時は48秒まで可能です。
なので、規格としては十分だと言えるわけです。
銅の導体としての質とかクリップ部分の抵抗とか、実際は考慮すべき事も多いですが、1860Aに対して600Aなら安全率は3倍、48秒に対して5秒なら安全率は9倍と考えて、まあ安全と言えるのではと思います。